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室谷総合法律事務所 Lawメールニュースレター(第22号)
配信日時:2020/08/28 10:48
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★★室谷総合法律事務所 Lawメールニュースレター(第22号)★★ 
★★2020.8.28 ★★ https://murotani-law.jp/   

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室谷総合法律事務所Lawメールニュースレター運営事務局です。 
晩夏の候、ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
 毎日のように体温に迫る程の暑さが続いています。今年の夏はコロナ禍にあり、
マスクの装着が暑さを増強させています。皆様どうか、他人との十分な距離が保れ
る屋外ではマスクを外し、水分補給をこまめに行う等の熱中症対策も行っていただ
き、残暑を乗り切っていただきたいと思います。
 それでは、今月も元気にニュースレターをお届けいたします。
 第22号も法律関連情報や弁護士の日常、考えていることなどをお届けすること
で、皆様の毎日に少しでもお役に立てれば幸いです。
 是非、ご覧ください!

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◆ 1.室谷総合法律事務所とは・・・
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「全面的に信頼できる法律事務所であること」
「専門的かつ総合的な法律事務所であること」
「社会正義を重んじる法律事務所であること」
をモットーにしている法律事務所です。現在、弁護士3名、事務局2名体制です。
 取扱業務は企業法務(大企業から中小企業まで企業の規模も幅広く、業務内容も
幅広く扱っております)、一般民事(交通事故、相続破産、家事事件等)、刑事、
プロボノ案件と幅広く取り扱っており、上記モットーを実践することを心がけてお
ります。
 場所は大阪・関西・東京だけに限らず、全国対応しております。

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◆ 2.お知らせ
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◎2020年9月10日に日本粉体工業技術協会が主催する技術情報交流懇談会に
 て「企業コンプライアンスのあり方」をテーマに代表弁護士室谷光一郎が講演を
 務めさせていただきます。

◎2020年10月スタートの読売テレビ・日本テレビ系列新日曜ドラマ(毎週日
 曜夜10:30~放送)「極主夫道」(主演・玉木宏さん)の法律監修を代表弁
 護士室谷光一郎と弁護士堀ノ内佳奈が務めさせていただきます。
 リンク https://www.ytv.co.jp/gokushufudo/
 リンク https://murotani-law.jp/

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◆ 3.法律・裁判例情報
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【著作者人格権(氏名表示権)侵害にならないために】

 いまや多くの人が利用するTwitterには、つぶやく(ツイート)以外にもリツイ
ートやいいね等、自己の関心を示す便利な機能があります。しかし、その中のリツ
イート行為が、著作者人格権(氏名表示権)侵害に該当すると判示した最高裁判決
が今年7月21日に出ました。
 この事件の概要は、原告のプロカメラマンが、自身が撮影した写真をウェブサイ
ト上に掲載していたところ、ある者Aがこの写真をTwitter上に無断投稿し、その
後別の者BがAのツイートをリツイートしたため、原告がTwitter社に対してA及
びBに関する発信者情報の開示請求を行ったものです。Twitterでは、その仕様上、
当初の投稿、リツイートとも、画像がトリミング(一部切り出しの状態)で表示さ
れます。そのため、原告の写真には著作者として原告の氏名が表示されていました
が、Aの投稿及びBのリツイート画面に表示された原告の写真では、原告の氏名部
分がトリミングされ、表示されていませんでした。そこで、最高裁は原告の請求を
認めるか否かの判断に際し、Bのリツイート行為が原告の氏名表示権侵害に該当す
ると判断しました。なお、最高裁ではAの無断投稿に関しての判断はされていませ
んが、著作権侵害行為であると考えられます。
 上記最高裁の判断を踏まえて、自己の行為が著作者人格権侵害とならないために
何に留意すべきでしょうか。まず、上記最高裁の判断は、全てのリツイート行為を
氏名表示権侵害と判断したわけではありません。Twitter上に無断投稿された画像
を含むツイートをリツイートした場合の判断と解されます。そのため、氏名表示権
侵害とならないために、他者のツイートをリツイートする際、その内容に画像を含
んでいた場合は、著作者名の表示や著作者の承諾の有無等を確認し、無断投稿でな
いかチェックすることが望ましいといえます。
 また、上記最高裁の判断において、Twitterの機能であるいいねについては言及
されていません。しかし、いいねの場合もフォロワーのタイムラインに表示される
のはトリミングされた画像であることから、当該画像に著作者の氏名表示があり、
その表示がトリミングによって非表示となるのであれば、氏名表示権侵害の可能性
があるといえます。したがって、いいねする場合も、リツイートする場合と同様に
元のツイートが無断投稿でないかどうかの確認をすることが望ましいといえます。
 Twitterのリツイートといえば、一瞬で誰でも簡単に自己の関心を表し、またあ
る主張を多くの人に認識してもらうことのできる便利な機能です。そのため、利用
者は気軽にリツイートをしていると思われますが、上記最高裁判決によって、権利
侵害という意識なく気軽にしていたリツイートが著作者人格権侵害の可能性を有し
ていることが示されました。“表現”という観点からは重要な機能を有するもので
すが、その内容によっては誰かの権利を侵害しているという危険性を認識し、均衡
を意識することが大事になると思われます。
 そこで、上記の通り、Twitterのように画像を投稿できる仕組みを運営する者とし
てもその利用者としても著作権侵害行為が生じないように留意する必要があります
し、著作者としては、自己の著作権ないし著作者人格権が侵害された場合には、当
該侵害の是正のために差止請求や損害賠償請求といった民事的責任追及ないし刑事
的責任追及を検討する必要があります。
 弊所としても、最新状況をアップデートしつつ著作権案件に対応してまいります
ので、お気軽にご相談ください。

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◆ 4.独り言
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 今回、本年10月より読売テレビ・日本テレビ系列にて放送がスタートするドラ
マ「極主夫道」(主演・玉木宏さん)の法律監修を代表の室谷とともに務めさせて
いただくことになりました。私にとっては初めての法律監修であり、意気込んで臨
んでいるところです。
 普段の業務は、何らかの問題点がそこに存在し、依頼者の方が望む結果となるよ
うに事実を整理して主張を構成したり、相手方の温度感を探りながら方針を模索し
たりするため、過去を見つめて将来予測をするというイメージがあります。それに
対して、法律監修のお仕事は、ストーリーの中にある法的問題点の有無を検討し、
発見された場合はストーリーの中の事実をどう工夫していくか、といった未来を作
る作業のような感覚であり、普段とは違う緊張感を持って取り組んでいます。
 また、業務として真剣に内容の確認をする一方、純粋にストーリーを楽しませて
いただいています。コメディ要素がありながら、人情味も感じられ、そうかと思え
ばドキッとする場面もあり、、、どのように映像化されるのだろうと今から放送が
楽しみで仕方ありません。皆様もぜひご覧いただければと思います。(堀ノ内)

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◆ 5.最後に
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 さて、室谷総合法律事務所Lawメールニュースレター第22号はいかがでしたで
しょうか。
 今回、「法律・裁判例情報」で取り上げましたTwitterの「リツイート」や「い
いね」。気軽に自己の関心や主張を表せることで利用されている方の多い機能で
あり、今回の最高裁判決に関心を持たれた方も多かったのではないかと存じます。
気軽、便利であるからこそ、思ってもみなかったことで他人の権利を侵害してし
まうこともあります。
 弊所では著作者人格権(氏名表示権)侵害に係るご相談(侵害された方、侵害
してしまった方どちらからも)や研修・講演講師等も多数お受けしております。
気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
 新型コロナウイルス感染症に関連する内容のご相談も引き続き対応させていた
だいておりますので、こちらもお気軽にご相談いただければと存じます。
 これからも弊所Lawメールニュースレターで、法律問題や時事問題を身近で分か
りやすく感じていただければ幸いです。
 今後も、少なくとも毎月1回、皆様に有益な情報を配信できるように頑張ります!
郵送版ニュースレターについても年1回、引き続き、行う予定ですので、郵送版ニ
ュースレターもよろしくお願い致します。なお、郵送版ニュースレターは弊所のホ
ームページにてご覧いただくことも可能です。ご興味がおありでしたら是非ご覧く
ださい。
リンク https://murotani-law.jp/news/

★法律相談、講演・研修等の講師ご依頼、各種法律監修等につきましては、下記ア
ドレスか電話にご連絡ください。
murotanisougou@murotani-law.jp
TEL.06-6535-7340

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ております。今後メールの受信をご希望されない方は、大変お手数ですが以下のU
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代表弁護士 室谷 光一郎 弁護士 鮫島 千遥 弁護士 堀ノ内 佳奈

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